Granadaでは特に何をしたということはなかった。
宮殿には行ったけど、それ以降はこんな風に気ままに散歩をしたり、
マキくんとバルで待ち合わせをして、お互い好きな時間を過ごしたりした。
Lyonに似ているってわけじゃないけど、とにかく落ち着くのだ。
ピッタリ感はうまくコトバで説明できるものではない。
とにかく、カツはきっと住むならバルセロナではなくグラナダだろうな。
理由はいくらでも挙げられるけど、答えはないよね（苦笑）。

そして事件は必ず起こる（泣）。
この大好きなグラナダで、カツの大切な生涯の相棒の
NIKONくんが壊れる・・・。
いや、カツがいけないんだけど。１ｍ下に落下させてしまったんです。
相棒はとても繊細だから、その衝撃に耐えられませんでした。
本当にごめん！相棒・・・・。
シャッターは切れるけど、露出計がやられている。
参った。無理とは分かっているけど、カメラ屋に行く。
あー何語で話せばいいんだ！こんな時。
ひとまず、身体全体で
『かめらがこわれてしまいました。ろしゅつがきのうしてないとおもいます。』
を伝えた（苦笑）。
するとカメラ屋さんは理解をしてくれ、
（いや、きっとカメラを見て分かったんだけどね。）
『うーん。マドリッドに行かないと無理だな。』と言った。マドリッド・・・。
しかも知ってる、１日やそこらで治るもんじゃない（泣）。
ということで、現在、彼は日本に送られ入院しています・・・・。
帰ってきたらこれでもかってくらい大切にするからね。

すごいショックだったんだけど。
でも、シャッターが切れなくなったわけじゃない。
『かっつん、これチャンスだよ！』とマキにも励まされ、
『そうそう、ピンチはチャンス！』
なあんて気を取り直して、バルに行くことにしました（苦笑）。

バルを出て散歩をしていると、白い街に入る入り口発見。
てっぺんに行けば、２１時３０分恒例の『今日も太陽、お疲れさん！』
ができる。今ならまだ間に合うってことで登っていった。

コトバが見つからない。ここはグラナダのCroix-Rousseだ。
真横に滑るようにして走る飛行機。
下には白い街が広がり、その奥には街が一望して見える。
街の向こうには山と緑。とっても素敵なところだ。
写真がないのは、完全に自分の中に入ってしまったからです。

『では、ここで、自分ミサ。』ということで、二人とも自分と話しタイム。
たくさん自分と話す。ココロのコエを聞く。
はっと気付くと涙が出ていた。温かい。
自分に素直でいること。その大切さを教えてくれた自分ミサ。
それでいいんだよ、と誰かが言っているような気がした。

旅とは、外へ外へ行くものなのに、
気付けば、自分のココロの中へ中へ入っていっていることに気付く。
少なくともカツにとって旅はそんな要素がある。
だからきっと旅に出るんだ。

まだまだ旅は続くのだ。