Collioure(コリウール)

Lyonから南へ2時間でMontepellierに着く。そしてさらに南を目指す。スペインとの国境目指して。
そこからローカル線に乗ってトコトコ揺られること2時間。Perpignanとスペインに最も近い駅Cerbereとの間にある街に着く。
小さな街だけど、街全体が美術館みたいに絵画で溢れている。そして目の前にはでっかい海。それがCollioureだ。


 
さあ、まきくんとの旅が始まります。リュックひとつに荷物をまとめ、
特に何も予定は決めてないけれど、ココロのコエのままに。
肩の力を抜いて、そしてココロを研ぎ澄まして。
そんな旅の始まりです。

TGVでひとまず、モンペリエへ。モンペリエまで2時間。爆睡。
今思えば、この過酷な旅を救ったのは、
『何処でも爆睡できる。』
という素晴らしい機能があったからだと思います。

モンペリエに着き、ひとまず散策すること30分(苦笑)。
はい、ほぼ素通りでした。
でも、ここはまきくんが初めてフランスに上陸した街だということで、
まきくんの思い出話なんてしながら過ごしました。
みんなそれぞれ『初めて』の街があるんだよね。

その後、スペインに近づくために、Perpignan行きのチケットを買う。
Perpignanまで行くのに、Narbonneで一度乗り換え。
しかし、その電車が1時間遅刻。
最近あまり電車の遅れなかったんだけどなあ。
でも、まあ急いでもないし。特に気にしない。
そして、そんな『特に気にしない』人達で駅は溢れかえっていました。

Perpignanに着く少し前、まきくんが言います。
『かっつん、もう少し奥に行ってみない?
この先にかわいい街があるって昔、機内誌で見た。』
よし、少しのタダ乗りなら車掌さんも許すだろう(苦笑)。
その街に行こう。



30分だけモンペリエを散策。
 
夕方、着いた先はPerpignanからローカル線で20分先にある
collioureという本当に小さな街。
駅の周りにはなーんにもない。
どうやら市街地は少し歩いた海沿いにある模様。
インフォメーションもないから、ひとまず地元のおばさんに聞いてみる。
3人組のこのおば様たちはとにかくおしゃべりが大好きなようで、
あれこれたくさん教えてくれた(苦笑)。
南に行くと人が陽気になるのは本当だと思う。

だんだんと街らしくなってくる。
そして、ここにはたくさんの絵画が街中に展示されている。
アトリエもたくさんある。この地を愛したアーティストは多いという。
その訳は海に着いた時に理解することができた。
目の前に広がる海!山!愛さずにはいられないよな。

そしてここで1泊することに決定。しかし、ここはリゾート地。
ホテルも少し高め。街の治安は良さそうだ。
浜辺の横には城がある。ここなら風も避けられる。

決めた。
今日は野宿。この街ならいける。
って、寝袋うっかり忘れちゃったけど(苦笑)。



絶景。
 
ということで、時間ができました。ずっと海にいればいいんだもんね。
小さな丘の上に教会があって、そこでひとまず休憩。
と、ジャグリングを始めるまきくん(苦笑)。若い!さすがだ!!
強風に挑発されながらも見事なジャグリングっぷりでした。
まきくん、うまくなったな。毎日練習してたもんね。

この浜辺で2組のバックパッカー仲間に出会う。1組は若いカップル。
もう1人はパリからやってきたおじさん。さあ、どちらと一緒に行動しよう。
アンテナが動く。
カップルの方が一見、歳も近そうだし、一緒に居やすそうなんだけど・・・。
酒を飲んでいるし、良くないものを吸っている気もする(苦笑)。
パリからやってきたおじさんはかなり慣れているらしく、対応も紳士的だ。
ということでこのおじさんと行動することにする。

おじさんはここまで、ヒッチハイクをしてきたのだという。
長い休暇を使ってこうして色々な街でテントを張って旅をしているのだそうだ。
そしてこうして旅先で色々な人と会ってきたという。
おじさんはこの後、ピレネー山脈まで行くと言っていた。
おじさんは『一番風が避けられる場所を探してくるよ。』と言い、
ポイントを探しに行ってくれた。本当にいい人だなあ。

その間、我々はお互い好きなことをしながら太陽が沈むのを待っていた。
だんだん日が落ちてくる。街の電灯もつき始めた。
海の向こうの街も光で揺れている。
海の向こうの町、ちょうど、マルセイユくらいかな?
そんなことを考えながら、ゆっくりと時間を過ごした。
ここならきっとすごい夕日が見られるはずだ。


気持ちよかった。
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