Nerja(ネルハ)

Granadaからバスで2時間半。小さな白い街、Nerjaに到着。海の街。ここには『ヨーロッパのバルコニー』がある。
9世紀のイスラム支配時代、海からの侵入者を見張る要塞だったそうだ。
目の前には地中海が広がっている。アンダルシアの太陽、浴び放題。



ひとまず、移動することにしました。南へ、南へ。
その前にカフェで朝食。
チュロスを2人前頼むと、ドーナツてんこ盛りで出てきた。おののく。
・・・・さすがにムリだろう、この量は。

そろそろ海が恋しくなってきたので、海のある街にしようということで、Nerjaへ。Granadaはバスが充実していたので助かりました。
バスに乗って、中距離バスターミナルがあるところまで。
ここに、マラケシュ行きのバスがあったので、少しココロ惹かれましたが(苦笑)。
うーん。やっぱりもう少しスペインにいたいってことで却下。

しかし、大陸続きってすごいなあ。
バスで、GranadaからLyonまで帰れるんだもんなあ。
まあ、2日間くらいかかるわけだけど(苦笑)。
日本人のカツの中にはあまりない感覚です。
バスで国境を簡単に超えられるっていうのは。

GranadaからNerjaはそんなに遠いわけではなく、2時間半で行けます。
真っ白な街。みんな家のドアは開けっ放し(苦笑)。ものすごい開放感だ!
お腹をポリポリしながらテレビを見るマンマがすぐに見える。
でも、そんなのみーんな気にしてない。いいぞ、スペイン、その調子だ。

そしてそのマンマに尋ねてみる。
『ほてる、いっぱくいくらですか?』
ここまで南に来るとマキくんの英語パワーが通じないくらい、スペイン語の嵐。
だからとにかく、ココロで伝えるしかない(苦笑)。要はハートと笑顔。
英語やら、フランス語やらインチキスペイン語やら(苦笑)。
もうぐちゃぐちゃです。
マンマは色々言ってたけど、なんだかよく分からない。
だけど、これだけは分かった。
『一人15ユーロ。』やりました。
リゾート地なのに、この値段。部屋をみせてもらうと相当キレイ。

いいじゃないですか。
みなさん、バカンスは南仏ではなくて、アンダルシアでどうですか?
さっそく海に行く準備をする。早く海に飛び込みたい。


これが『ヨーロッパのバルコニー』。

海には2日間とも行きました。
1日目は天気も良く、風もなく、そして海が穏やかでした。
2日目は打って変わって風が強く、波が相当高くなっていました。
その波の中に決しのダイブをしても、
気付けば、波うち際で本気で溺れそうになっている始末(苦笑)。
あー恥ずかしい。でも、ほんと、自然の力ってすごいな。全然かなわないや。
そんなに大きなビーチではないんだけど、だからそんなに人もいない。
やっぱりシーズン外してくるといいな!全然海泳げるくらいの温度だったし。
お勧めです、6月のアンダルシア。

海で泳ぎ、フラフラになってきたので、そろそろ帰ろうと思っていた時、
ビーチ近くの海の家らしきところに、スペイン人の旦那さん、日本人の奥さん、
そして可愛い赤ちゃんファミリーに出会いました。
旦那さんは『ネルハは世界一の街だ!よくきたね!!』と言っていた。
ここにも居た!自分の街をこういう風に言えることっていいですよね。
そういうのを聞くとなんだかこっちまで嬉しくなります。
うん。確かにいい街だ。街の人も温かいし。

マキくんは、『何なの、この展開・・・。謎なんだけど、リゾートしてるんだけど!』
と生まれて初めてのリゾートに、パニックに陥っていましたが(苦笑)。
(この時、何故かマキくんはカツが日本では社会人だったことを実感したらしい。)
確かに。
野宿から始まったこの旅、
何故、今ここでリゾートになっているんだろう??

まあ、それも良し。こんなに安いリゾートならほんと大歓迎!
本来はみんな何ヶ月単位で家を借りているような場所なんですもんね。
いつか、カツもやろう。そんな楽しみがあるような人生にしよう。


泳ぎ疲れても散歩はかかせない。
 
恒例の『今日も太陽お疲れさん!』の時間がやってきました。

今日はNerjaの少しビーチから離れた岩場からであります。
こうして、色々な街で毎日太陽が沈んでいくのを見ていて思うことがありました。
街ごとで本当に情景が違う。そして自分が受ける印象や、感じる感覚が違う。

それはもちろん、その日の自分のココロの状態もあるんだけど。
だけど、街によっては優しい感じだったり、前向きな感じだったり、
そして時にはノスタルジックな感じだったり・・・。
皆さんの街の『今日も太陽お疲れさん! 』はどんな感じかなあ??

ほんの少しかもしれないけど、街は人を変えるのかもしれないな。
とこの旅で思いました。
でもね、そうじゃない。
キッカケはなににしろ。
最終的には『自分』が『自分』を変える力を持っているんだよね。

いいリゾートだったな・・・そういいたいところだけど。
そうはいかないのが我々の旅。

でもね、この感じをどう伝えたらいいのか分からないんです。

簡潔に言うと、真夜中にものすごい空腹に襲われたんです。
記憶にある限りでは人生ピカ1の空腹感です。
思えば、今日あまり食べていない。しかも部屋には何も食べ物がない!
かなりの失態だ。いつもなら、お菓子とか何かしらスーパーで買っておくのに、
リゾートとシエスタで完全に脳みそがそこまでまわってなかった(苦笑)。
どのくらいお腹がすいていたかと言うと、

@ないと分かっているのに、リュックの中あさってみたりとか、
A『もう寝るしかない、寝たら朝になるから!』と言っても
ベットの上でのたうち回っているだけでどうにもならないとか、
B今食べたいもの山手線ゲーム!並みに食べ物の単語しか出てこないとか、
 (しかもまきくんはその中で『ヌタ』(お寿司屋さんのマニアックなつまみ)
まで出てくる始末だった。)
Cつまらないギャグで笑ってしまうくらい、かとおもいきや、
アグレッシブな発言をして自ら、『そんな自分、だめ!』
と落ちるくらいの精神状態とか、
D真夜中に通る馬の音に妙に怯えてみたりとか、(これ、関係ないや。)
E空いている店はないのに、夜の3時半に街に出て行ってしまうくらいとか

そんな空腹感です。
まぁ、結果、街に出て行ったわけですけど(苦笑)。開いているわけがない。
でも!一筋の光。それはガソリンスタンド!!!
ここならやっているはず!ということで、ガソリンスタンドに向かいました。
そして大正解!
ぼったくりだよね?プリングルス、その値段有り得ないよね?
という値段を叩きつけられたわけですが、関係ない。
いくら払っても、そのプリングルス、絶対にいただく!そんな心意気でした。

ようやく食べ物をゲットし、驚く早さでプリングルスも平らげ、
ココロ穏やかに就寝したのは朝の5時のことでした(苦笑)。
リゾート地で飢える。そんな貴重な経験をどうもありがとう!!!


だーれもいなくて、
太陽独り占めな気分になりました。
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