LYON(リヨン)

夕方、Tangerからまたフェリーに乗り、Algecirasへ。そこからバスに乗り、Barceloneへ。バスに乗ること17時間(苦笑)。
今度はフランス上陸目指して、BarceloneからCerbereまでローカル電車で2時間半。トコトコ行く。
1時間後、Narbonneに着く。少しずつ、Lyonに近づいているぞ。本当に少しずつだけど。
Narbonneを夜1時に出発しLyonまでひた走る。朝、5時半。ホームタウンのLyonに到着。
気付けば、丸2日間、大陸移動をしていた(苦笑)。



再びジブラルタル海峡。

フェリーで爆睡した後、ひとまずバスに乗り込む。ここで、コロンビア人3人のバックパッカーに出会う。
今、バルセロナに留学中で、この夏に帰るから、今旅行しているんだと言っていた。
コロンビアも母国語はスペイン語。
『やっぱり大学が違うの?』
『いやあ、スパニッシュガール最高だよ!毎日がFETEだ!』
と言っていた(苦笑)。なるほど、そっちね。
そんなノリの彼らなのでバスの中は楽しかった。17時間だよ、だって。そのくらい楽しいことがないとね!
おまけにとても親切で、バルセロナの駅に着くと、切符売り場まで案内してくれた。
その中の1人の女の子はまきの話を聞いて本当に可哀想・・・と言い、
最後にビンに詰めたサハラの砂をマキにプレゼントした。

さあ、ここからLYON行きのEUROLINESに乗って・・・と思いきや、
『満席です。』

まじでか。そうか。じゃあ、電車かあ。うーん。待ち時間とか考えると、
今日行けるのは、ひとまずモンペリエまでくらいかなあ・・・。でも、どっかで夜行あるかもしれないし。
『ひとまず、あれだな。フランス帰ろう。』
ということに話はまとまり、国境目指して電車に乗ることにした。
切符を買うと、『あと1分で出るから、急いで!』と言われ、またダッシュ。
なんかこういう飛び乗り、たくさんしたな、この旅(苦笑)。

Portbouで一度降りるも、
『いや、このままフランスに入っちゃおう。
Cerbereの方が線路の本数多かったし、その方が夜行出ている確率高い。』
というまきくんの賢い見解により、再び乗り込む。
そう、その方がチケット割引き効くし、この間、すでにタダ乗りだし(苦笑)。
そして、まきくんの読みとおり、LYON行きの夜行列車が2時間後の23時にあることが判明。さすがだ。

またも空腹になったので、駅内のカフェへ。
この時間は同じようなことを考えているバックパッカーがたくさんいる。
このカフェに働いているお姉さんがまた辛口でおもしろかった。
『どうして、こう、英語圏の人は英語で押し通してくるのかしらね?』
それ、フランス人も一緒じゃん(苦笑)と思いながらも、話を聞いていた。
この人は一日何人の旅人とこうして話しているんだろう。いい仕事だな、と思っていたけど、
『みんなの話聞いていると、私だって行きたくなるわよ。』と言っていた。色々あるんだな。それぞれに。

出発まであと2時間。マキくんと駅の外でござをひいて少しまったり。野宿した初日を思い出す。
なんだかんだ、フランスはやっぱり落ち着くなと思いました。
『なんだか、旅は突然終わったけど、いい旅だったね。』
『うん、本当に。』

うん。本当に。
たくさんのことを感じ、ココロのコエを聞いた。
自分に素直でいることの素晴らしさを知ってしまったから、もう、自分にはウソをつけなくなってるだろうな。
それでいい。それがいい。

でも、まだ2つほど難関がある。家に着くまでが遠足です。
@夜中の1時に一度乗り換えなければいけない。→間違えたらイタリアの国境に着くことになる。
A朝の5時30分にLYONで降りなければならない。→間違えたらジュネーブに着くことになる。
まあ、この際、どっちもありか。

でも、ちゃんと着きました!LYON。ここまで着くのに丸2日間。
そして本当に旅が終わった。
・・・いや。そうじゃない。
旅は終わらない、ね。ずっと。


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